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自賠責よってたかって食いつぶす

ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ… 高級外車乗り回す「整骨院レーサー」、裏の顔は“保険金詐欺師”
 ポルシェ製レーシングカーで華麗にトラックを駆けるドライバーの裏の顔は、保険金詐欺師だった-。交通事故を起こした患者の通院日数を水増し請求し、保険金をだまし取ったとして、整骨院元院長の高見沢一吉容疑者(55)と、次男の文彰容疑者(25)が6月、警視庁に詐欺容疑で逮捕された。豪華な暮らしぶりで有名だったという親子が収入源として目をつけたのは、損保業界では“常識”となっていた保険金審査の穴だった。(荒船清太)
■ポルシェで通勤、マンションは中目黒の金満生活
 ランボルギーニ、ポルシェ、フェラーリ、アウディ…。東京都渋谷区にあった整骨院の周辺では、高見沢容疑者が日替わりでさまざまな高級スポーツカーに乗ってくる姿が何度も目撃されていた。「ポルシェで通勤する先生」として有名だったという。
 高見沢容疑者が当時住んでいたのも、「住みたいまち」ランキングで上位に入る東急東横線中目黒駅前のしゃれた高級マンション。昭和56年に開業した整骨院の売り上げだけで維持できるようには見えないほどの金満生活だった。
 高見沢容疑者は次男の文彰容疑者とともに6月26日、詐欺容疑で警視庁交通捜査課に逮捕され、その派手な生活の裏の顔が明らかになった。
 逮捕容疑は、平成23年12月~24年4月、バイクで衝突事故を起こした渋谷区の自営業の男性(30)が3日間しか通院していないのに、損害保険会社に96日間通院したとする虚偽の内容で保険金を請求し、治療費76万円を詐取したとしている。
■「保険金たっぷりもらえる」整骨院、過剰な水増しで崩れた偽装工作
 「いっぱい通ったことにして請求しますからね」
 23年12月26日、高見沢容疑者は院長を務める「高見沢整骨院」の診察室で、相談に訪れた男性に笑みを浮かべて話しかけた。
 男性がバイクでタクシーに衝突する事故を起こしたのは24日。バイクは壊れたが、けがといえるほどのけがはなく、警察にも物損事故として届け出て、当日は病院にもいかなかった。
 だが、以前に知人から「保険金をたっぷりもらえる」と教えられていた整骨院を思い出し、「事故で壊れたバイクが買い替えられるかな」とやってきた。
 診断結果は首と腰、太ももなどの捻挫。高見沢容疑者は「カーブで右側の方に倒れたことにしましょう」と提案。さらに、こう付け加えることも忘れなかった。「長い旅行などに出るときは教えてくださいね」。損保会社に怪しまれないよう、通院日を偽装工作するための念押しだった。
 ただ、高見沢容疑者が男性の想像以上に通院日数を水増ししたのが徒となった。損保会社から昨年4月に事情を聴かれた男性は「治療は3月に終わりました」と回答。だが、損保会社への請求書では最後の通院日が4月28日となっており、偽装工作はあっけなく崩壊した。
■売り上げの9割が保険金 自賠責は「ほぼ無条件」で支給
 高見沢整骨院は20年11月以降、損保会社から4億7千万円もの保険金を受け取っていた。売り上げの9割にあたり、交通捜査課は大半が不正請求によるものとみている。高見沢容疑者は容疑を認め、他の整骨院でも同様の水増し請求が恒常的に行われていることを示唆しているという。
 「交通事故の治療費を水増し請求することは、他の整骨院もやっている」
 損保代理業の男性はこう打ち明ける。整形外科と異なり、マッサージなども行う整骨院では「『痛い』と患者に言われれば治療を続けざるを得ない。そこを逆手に取って通院日数を増やしたりすることはよくあることだ」と指摘する。
 さらに、高見沢容疑者が任意保険ではなく、強制加入の自賠責保険を使って不正請求しているのがポイントだという。
 損保業界関係者によると、自賠責は損保各社が支給業務を代行するだけで、仮に支給を渋っても各社の利益にはつながらない。このため、「被害者救済の側面が強いこともあり、大半が無条件で支給される」(関係者)という。
 交通事故によるけがで、自賠責保険で支給される上限は120万円。高見沢容疑者が請求していた保険金は大半が100万円以下になっており、自賠責の範囲内に収まるように計算していたとみられる。
■国際ライセンス取得、「鈴鹿」にも出場
 だまし取られた保険金は、高見沢容疑者のもう一つの顔である「レーシングドライバー」に注ぎ込まれていたようだ。
 高見沢容疑者が率いるレーシングチームのホームページなどによると、同容疑者は12年に国内A級、14年には国際C級のライセンスを取得。レースクイーンを従え、鈴鹿サーキットや富士スピードウェイなどで行われるレースに出場していた。
 緑色のポルシェには大きく「高見沢」とペイントされ、ファンの間でも「整骨院レーサー」として知られた存在だった。飲料メーカーのキャンペーンで今年、缶コーヒーの付録となったポルシェのミニカーシリーズでも、6つのモデルの中に「高見沢」仕様がラインアップされていた。
 損保会社に不正を見抜かれ、高見沢容疑者は昨年12月に整骨院を閉院した。警視庁に逮捕されたことで、ポルシェは乗り主を失った。
 ちなみに、支給総額に応じて改定される自賠責の保険料は今年4月、平均13・5%値上がりされた。捜査関係者はこう言ってお灸を据える。
 「スポーツカーは今も庶民の憧れ。その庶民が支払っている保険料を食い物にするとは…」。(以上(MSN産経ニュース2013.7.15 18:00)より引用)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130715/crm13071518000007-n1.htm

 自賠責保険を食い物にした整骨院が、詐欺容疑で検挙された。
 これは氷山の一角に過ぎないことだ。そもそも、医師免許を持たない整骨院に、医師と同じ診察をさせている自賠責保険に問題がある。私の経験でも、医師免許を持たない整骨院が、医師しか出せない診断書を堂々と警察に出し、警察も受理した。これに気が付いて、警察に医師法違反ではないか、ゆえに整骨院の診断書は無効だと電話したが、それならば告訴して下さいと兵庫県警はほざいた。警察も書類が揃って事故の事務処理さえすれば済むという体質が、整骨院の詐欺を助長していると言える。そもそも、レントゲン写真、CT、MRI等の医療の証拠となるものは整骨院には一切ないのだ。上記事故は、土曜日の午前中に発生し、その日の午前中一杯は事故処理で通院できなかったにもかかわらず、整骨院の診断書もどきには、土曜日(午後休診日)に通院していたことになっていた。要するに、整骨院にはまともに診断したか否かの証拠さえ残らないのだ。さらに、損保会社にも、診断書のことを話したが、それなら、施術書に書き直して貰えば済むことと、損保会社も整骨院の犯罪に荷担していると言えるだろう。それは、損保会社は、自賠責保険の事務代行をしているに過ぎないから、自賠責保険からいくら支払われようが自社の腹は痛まないシステムになっているからだ。
 自賠責保険と整骨院との関係をまともにするには、1.1週間以上の加療には、医師の診断書の提出を義務づけ、それがなされていない場合には、1週間を超えた治療費は自賠責保険から支払わない。2.警察と損保会社は、整骨院から「診断書」が提出された場合には、もれなく医師法違反で検挙する。3.自賠責保険の半分は、契約した損保会社の任意保険と同じ扱いにして、自賠責保険の支払いでも、損保会社の腹が痛むようにする。位のことをやらない限り、自賠責保険の保険料は、どんどん上がっていくだけだ。そして、違法行為を行った接骨院には、医療行為から退場して貰うしか手立てはあるまい。自賠責保険は、接骨院を養うための保険ではないのだ。(No.3712)

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