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原子力また想定外と言い訳す

「想定外」「誤判断」…ミスの連鎖、深刻事故招く 機構の体質またも露呈
 「想定外」「判断が間違っていた」。日本原子力研究開発機構の加速器実験施設「J-PARC」(茨城県東海村)の放射性物質の漏洩(ろうえい)は、複数のミスが連鎖し、大勢の研究員らが被曝(ひばく)する深刻な事故を招いた。放射線管理について、担当者は「勘に頼っていた部分があった」と打ち明ける。原子力の“プロ”とは思えないずさんな事故対応。数々のトラブルを起こし、原子力規制委員会からも安全管理を問題視されている機構の体質がまたも露呈した。(原子力取材班)
■ビーム出力400倍
 最初の「想定外」は23日正午前に起きた。金に陽子ビームを当て素粒子を発生させる実験中、急に安全装置が作動し、ビームが停止。ビームの出力が計画外の400倍の値を示した。
 施設には無数の関連機器があり、担当者は「機器が止まることは1日に何度もあった」という。このため原因究明はせずに、安全装置をリセットさせ運転を再開。しかし、再び安全装置が作動する。
 「何が起きたのか」。作業していた研究員が持ち歩いていた放射線量測定器を見ると、測定値は通常の4倍に。「作業はコンピューターで制御されており人の入り込む余地はない」。施設の担当者である田中万博(かずひろ)・素粒子原子核ディビジョン長は、誤操作であることを否定し、装置の誤作動を疑った。その上で「この種の誤作動は初めてで、珍しいケース」と想定外を強調した。
■「軽い気持ちで」
 放射性物質が漏れていたことは認識したが、その後の対応がまずかった。施設内の排気ファンを回したことで、施設外へ放射性物質を拡散してしまったのだ。
 「私の責任です。ファンで放射性物質を外へ出すことは通常やっていない」。施設の放射線取扱主任者である三浦太一・安全ディビジョン長は苦渋の表情を浮かべた。
 三浦氏によると、放射線量を下げるために施設外へ故意に排気。漏れた放射性物質の主な核種は、ナトリウム24、ヨウ素123、金199などで、これらは半減期が13時間から3日ほどと漏れても影響は少ないと判断したためだ。福島第1原発事故で大量に漏洩したのはセシウム137で、半減期が30年と比較的長い。
 施設内での大量の漏洩も想定しておらず、平成21年1月の運用開始以来初めて。換気機器は放射性物質をこしとるフィルターを付けるなどの対策を取っていなかった。「軽い気持ちで出してしまった。よろしくない行為だった」と三浦氏は弁明した。
■認識追い付かず
 さらに公表の遅れが、地元住民の怒りの火に油を注ぐ形になった。
 施設を運営する原子力機構は当初、「放射線管理区域外への漏洩が見つからなかったから」という理由で公表していなかった。
 24日午後5時半ごろ、施設の西に約500メートル離れた研究所の放射線測定装置の値が、排気ファンを作動させた時間に合わせて上昇しているのを確認。管理区域外への漏洩を初めて認識し、同日午後9時20分に原子力規制庁へ報告したという。だがすでに23日午後1時半ごろに、施設内に設置されたモニター装置が通常より10倍近い値を示している。施設にとどまるものだという「過小評価」が事態の拡大を引き起こした。
 事故から約1日半後の公表について、施設の斉藤直人・副センター長は「われわれの認識が追いついておらず、事態の把握が遅れた。本当に申し訳ない」と頭を下げるしかなかった。(以上(MSN産経ニュース2013.5.25 21:26)より引用)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130525/dst13052521270011-n1.htm

 日本原子力研究開発機構の加速器実験施設「J-PARC」(茨城県東海村)の放射性物質の漏洩事故で、関係責任者の言い訳に「想定外」ばかり連発された。
 非常停止が掛かったにもかかわらず、その原因を究明することも行わず、非常停止を解除して実験を続けたというのだから、日本原子力研究開発機構には「危機管理」という概念も欠如した組織だとしか言いようがない。非常停止が日常的に起こっていたから、解除して実験を続けたと言うが、それほど危機管理のできない装置を使っていること自体、問題だという認識が無いのだろうか。実際に、テレビ映像で排気ファンを見たが、まるで、町工場の換気扇としか見えない代物だった。本来ならば、福島第一原発事故を教訓に、あらゆる事故の想定をやってそれに対する対応を決めておくという安全に対する基本的な考えが欠如しているだけだ。同開発機構が管理する高速増殖炉「もんじゅ」にしても、基本的な機器の点検さえ怠っていたと言うのだから、日本原子力研究開発機構に、これ以上の研究をやらせることは、危機管理の観点から見てもやらせないと判断するべきだろう。
 「もんじゅ」と今回の事故ともに、核を扱うということに対する危機管理の欠如と言っても過言ではない。原子力規制委員会は、想定外という発想が無くなるまで、日本原子力研究開発機構の仕事を止めるべきだと考える。(No.3654-2)

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