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冷温停止を政治決断する総理

野田首相「福島第一原発は冷温停止状態に」
 政府は16日、首相官邸で原子力災害対策本部(本部長・野田首相)の会合を開き、東京電力福島第一原子力発電所事故の収束に関連し、原子炉の冷温停止状態の実現などを盛り込んだ工程表「ステップ2」を達成したことを確認した。
 4月の工程表策定時には来年1月中旬を達成期限としていたが、約1か月前倒しての実現となった。
 首相はこの日の会合で、「原子炉は冷温停止状態に達し、不測の事態が発生した場合にも、(福島第一原発の)敷地境界における被曝線量が十分低い状態を維持できるようになった。(原子炉の)安定状態を達成し、発電所事故そのものは収束に向かったと判断される」と述べた。(以上(2011年12月16日17時37分読売新聞)より引用)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111216-OYT1T00886.htm

 野田佳彦が、福島第一原発が冷温停止状態になったと原子力災害対策本部で確認したそうだ。
 確かに、原子炉内に設置された温度計の計測値は100℃以下を示して、冷温停止状態の一条件はクリアしているように思える。しかし、この工程表を作った段階では、燃料棒のメルトダウンは、一部の良識者にはそうではないかという見解はあったが、政府・東京電力は、一貫して否定し続けていた時期だ。当然、メルトダウンで原子炉の底が抜けていない状態ならば、原子炉内の温度計の数値だけで冷温停止と判断できるだろう。しかし、メルトダウンしているのであれば、溶け出した燃料の溜まった原子炉容器の底の温度を問題にするべきことで、空になった原子炉内の温度など何の意味もなさない。
 また、原発から排出され続けている放射性物質の量も、「均一に拡散すれば」という仮定にもならない仮定に基づいて、一定量を下回ったことで判断している。しかし、今でも放射性物質が放出されている以上、どこにホットスポットができるかも知れないのは素人でも分かる。少なくとも、3、4号炉も炉建屋全体を覆うまで、量の多寡は別として放射性物質を遮断しているとは言い切れない。まして、人体に影響がないという仮定の数値自体に問題があることは周知の事実だ。
 さらに、国民からも信頼されていない政府の政治決断で「冷温停止」を宣言したとしても、国民はおろか世界が信用するだろうか。それだけ、民主党政権の嘘八百は世界でも認知されていると言っても良かろう。それならば、IAEA等の国際機関に判断して貰うのが妥当ではないだろうか。
 野田佳彦は、不退転の決意で「冷温停止」の政治決断をしただけだとしか思えない。冷温停止というのであれば、野田佳彦は、時間無制限の記者会見を開き、記者からの質問が無くなるまで答えて、国民の不安を払拭するべきではないだろうか。(No.3144)

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