« 情報は嫌な上司にゃ集まらぬ | トップページ | 被害者の人権よりも犯罪者 »

生活の知恵が回らぬ毒キノコ

猛暑で毒キノコ大発生、200人以上が中毒
 毒キノコによる食中毒が、全国で相次いでいる。
 食中毒患者は10月20日までに全国で209人(72件)に達し、過去5年で最多だった2007年の199人(60件)を突破。新潟県では10年ぶりに「発生警報」を発令する事態となっている。
 厚生労働省によると、毒キノコの販売や食中毒が確認されたのは26都県に上る。クサウラベニタケとツキヨタケ、ニガクリタケが食中毒の主な原因。福島県では、クサウラベニタケを食べた2人が、吐き気や下痢などを訴えて一時入院した。
 最も患者が多いのは41人(16件)の福島県。県きのこ振興センター(郡山市)の青野茂専務理事によると、夏の猛暑で土中の温度がキノコの菌に最適な25度前後となり、9月中旬以降の気温低下と雨がキノコの生育を一気に促したという。(以上(2010年11月4日09時01分読売新聞)より引用)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101104-OYT1T00019.htm

 今年夏の異常気象で、マツタケも大豊作だが、その一方で、毒キノコも大豊作のようだ。と言っても、こちらは有り難くない豊作だ。
 しかし、毒キノコによる食中毒は、単なる毒キノコの豊作が原因だろうか。人類は、長い期間を掛けて、毒キノコと食用キノコを識別する「生活の知恵」を築き上げてきた。その生活の知恵を代々引き継いで今日がある。日本社会の急激な変化が、生活の知恵の継承を阻害しているのではないかと思う。確かに、キノコ辞典を見れば、写真とそのキノコの特長が記載されているが、それは一例に過ぎない。人工的に栽培されたキノコであれば、スーパーに並んでいるように同じ顔をしている。しかし、天然物は同じキノコでも発育環境によって千差万別だ。昔なら、判断の付きにくいものは、キノコの知識に長けた人に相談して、選り分けていたが、今はそれが難しい。日本の伝統文化の継承が上手くいっていないように感じる。御託を並べている県きのこ振興センター(郡山市)の専務理事が、キノコをちゃんと見分けられるかどうか疑問にさえ感じる。
 「生活の知恵」は、昔の人のカット・アンド・トライによって築き上げられたものだ。これを次世代に継承できるのは今しかないと私は感じる。(No.2751)

|

« 情報は嫌な上司にゃ集まらぬ | トップページ | 被害者の人権よりも犯罪者 »

「グルメ・クッキング」カテゴリの記事

川柳」カテゴリの記事

技術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/178552/49932216

この記事へのトラックバック一覧です: 生活の知恵が回らぬ毒キノコ:

« 情報は嫌な上司にゃ集まらぬ | トップページ | 被害者の人権よりも犯罪者 »