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冤罪は最高検も隠したい

最高検「再審には不要」 菅家さん取り調べの録音テープ
 「足利事件」で再審開始が決定した菅家利和さん(62)の担当検事が当時、別の2件の幼女殺害事件=いずれも不起訴=に関する取り調べの録音テープを残していたことについて、最高検は11日午前に記者会見を開き、テープの存在を公式に認めたうえで「再審で他の事件の証拠を出す必要はない」との見解を示した。一方、弁護側は「画期的な証拠だ」として証拠開示を求める意向を明らかにした。
 会見した最高検の鈴木和宏刑事部長は、録音テープについて、「主任検事の判断で、菅家氏の同意を得て録音した。不起訴事件を録音したもので本件の証拠となるものではない」と説明。弁護側から開示請求があっても、「個人的には開示する必要があるとは思わない」とし、最高検が進めている捜査・公判の問題点の検証結果を公表する際にテープの内容を説明したい、と述べた。
 一方、11日朝に取材に応じた菅家さんは「今まで忘れていたが思い出した。拘置支所での検事の調べで毎回、目の前に録音機が置かれて録音されていた」と語った。再審での開示については「私は他の2件もやってないんだから、証拠として残しておいてもらいたい」と強調。だが一方で、「でもやってなくて不起訴になったわけだから出さなくてもいい」と複雑な心境をのぞかせた。
 主任弁護人の佐藤博史弁護士は「テープの存在はまったく知らなかった。虚偽の自白がどうやって生まれたかが一目瞭然(りょうぜん)になる画期的な証拠だ」とし、11日中にも宇都宮地検に問い合わせるという。
 佐藤弁護士は「今回明らかになった録音テープについては、証拠開示に加え、再審の法廷での再生も求める」と話した。
 佐藤弁護士は「誘導されやすく、容易に重大事件について自白してしまう菅家さんの人間性を示す証拠になる」とし、「足利事件の自白の信用性の判断とも深く関連してくる。裁判所にとっても教訓を生かす立派な教材で、この事件の唯一の宝だ」とテープの意義を強調した。取り調べ検事については「他の2件の自白を信頼しなかったのだから、本件の信用性も疑うべきだった」と当時の対応を批判した。(以上(朝日新聞2009年8月11日15時0分)より引用)
http://www.asahi.com./national/update/0811/TKY200908110173.html

 警察・検察・裁判所がグルになって作った冤罪が明らかになった足利事件に対して、最高検は、菅家さんの事情聴取状況を録音したテープがあるにもかかわらず、「主任検事の判断」で公にしない方針を最高検が明らかにした。
 これは、明らかに最高検としては、有耶無耶のまま無罪放免で終わりたいと言う強い意思を示したものだ。今の法律では、どのような冤罪が判明しても、警察・検察・裁判所の関係者には一切罪は問われない。しかし、最高検としては、検察の恥部を出したくないと言うのが本心だろう。このように自分達の組織の悪事は、隠しておきたいのが人の性だろう。でも、最高検が、このような冤罪を二度と出さないと言う正義感の欠片さえあれば、法廷の証拠として出すのが、筋だろう。
 ここまで、録音テープの存在が明らかになったら、汚い検察は録音テープを紛失したとか消してしまったと言う小賢しいこともやりかねない。ます、証拠の録音テープの保全処置を裁判所は行うべきだ。何せお役所は、不都合な書類を保管期限にならなくても、捨ててしまうと言う習性を持っている。
 裁判員裁判も良いが、まず、最高検が襟を正して、証拠の録音テープを提出すべきだと私は考える。(No.2337)

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