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引きずって逃げ得感のある飲酒

 被害者を引きずってまで逃走しようとする悪質なひき逃げ事件が後を絶たない。死亡ひき逃げ事件は高い検挙率にもかかわらず、なぜ容疑者は逃げようとするのか。抑止に向けた有効な取り組みはあるのか。犯罪者の心理を研究している新潟青陵大学大学院の碓井真史教授(社会心理学)に聞いた。
 --事故を起こした直後、ひき逃げ犯はどのような心理状態に陥るのか
 「大なり小なり心理的にパニック状態になり、まともな行動がとれなくなる。運転席から立てず、ハンドルを握ったままひたすら運転し続けたり、119番をしようと思っても電話のボタンを押すことができないなどのケースもあった」
 --ひき逃げの検挙率は高いのに、なぜ逃げるのか
 《警察庁によると、死亡ひき逃げ事故は平成19年までの5年間で1239件発生し、1171件を検挙。検挙率は94・5%に上る》
 「検挙率を考えるのは、計画的で冷静な犯罪に限った話。そのような難しいことを考えることができる人はごくわずか」
 --大阪府富田林市で起きたひき逃げ事件の容疑者は、自宅からわずか20メートルの駐車場に遺体を放置したとみられている
 「冷静な計画からはほど遠い、捕まえてくれといわんばかりの行動だ。怖くなって、とにかくその場から離れたかったのではないか」
 --今回の容疑者は今年6月にも酒気帯び運転で摘発されている
 「飲酒運転を繰り返す人は、アルコール依存症の場合がある。ごく普通のドライバーであれば少なくともしばらくの間は控えるだろう。また、酔っているときは行動が大胆、大ざっぱになり、普段ではしないような行動に出てしまうことがある」
 --厳罰化はひき逃げの抑止につながるか
 《14年6月に罰則を強化した改正道交法が施行。ひき逃げは「3年以下の懲役または20万円以下の罰金」から「5年以下の懲役または50万円以下の罰金」とされた》
 「あまり効果はないのではないか。厳罰化によって減るのは『冷静な犯罪』だけだ」
 --必要な対策は何か
 「気の長い話になるが、子供のころから徹底した交通安全教育をすることしかないだろう。『罰則が重いから』といった考えからではなく、(はねられた人を救護するなどの)行動を自然に行うような教育が必要だ」(以上(msn産経ニュース,2008.11.17 14:38)より引用)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081117/crm0811171442027-n1.htm

 学者先生は、上記のような解析をされているが、私は今の交通法規に、飲酒運転の場合逃げた方が得という気を起こさせるものがあるように感じる。まず、危険運転致死傷罪ができても、この刑罰を科すには、犯人の犯行を実証するのに大きなハードルがある。この法規の矛盾は、被害者救護するためにその場に残って飲酒運転という事実を実証するよりも、アルコールが抜けるまで逃げ切れば、ひき逃げ、自動車運転致死傷罪で済むということを犯罪者に植え付けているのではないだろうか。
 被害者を引きずってと言うのは、あくまでも不幸にも犯罪者の車に被害者が引っかかって逃げる車に引きずられたと考えるべきではなかろうか。
 道交法の改正で、厳しくなったと言え、最高刑が懲役7年以下の自動車運転致死傷罪と懲役5年以下のひき逃げと負傷時でも懲役15年以下の危険運転致死傷罪とを比べれば、前者の方が軽い罪であり、複合罪にしても最長でも懲役10年余りだ。
 もし、ひき逃げを許さないと言うのであれば、ひき逃げの最低刑を生涯出所させない無期懲役にするか、死刑にしないとしても、新しく刑罰を設け、事故現場で磔・晒し者1週間の上、無期懲役とか、酒を飲んでいようが逃げた方が損だと言うことを脳みそに擦り込む必要があるように私は思う。(No.2095)

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