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父親が子の被害者という事件

 「18歳1か月」の犯罪に極刑が下った。
 山口県光市で起きた母子殺害事件の差し戻し控訴審で22日、広島高裁は、殺人、強姦(ごうかん)致死罪などに問われた元会社員(27)に死刑を言い渡した。判決は、弁護側が公判で展開した主張を「荒唐無稽(こうとうむけい)」などと、ことごとく退けていった。事件から9年。「命を奪った者は、自らの命で償わなければならない」。妻と娘を失い、そう訴え続けた本村洋さん(32)は、傍聴席で、裁判長の一言ひと言をかみしめるように、判決に聞き入った。
 「被告人を死刑に処する」
 午後0時2分、302号法廷に、楢崎康英裁判長の声が響く。元会社員は証言台の前に立ち、手を前に組んだまま、表情を変えずに聞き入り、裁判長に2度頭を下げた。
 その瞬間、妻弥生さん(当時23歳)と長女夕夏(ゆうか)ちゃん(同11か月)の遺影を胸にした本村さんは、目を見開いて、前を見据えた。
 閉廷後、元会社員は傍聴席の3列目にいた本村さんの方を振り返り一礼。本村さんはその後、裁判官席に向かって頭を下げた。
 裁判長は、元会社員の主張を「不自然で不合理」として次々と退けたうえ、「供述の変遷が見られ、虚偽の構築で、信用できない」と述べた。
 被害者を殺害後、乱暴したことについて、元会社員は「山田風太郎の『魔界転生』という小説で、乱暴することで復活の儀式ができるので、生き返ってほしいという思いがあった」と供述。
 これに対し、裁判長は「小説は瀕死(ひんし)の男性が女性と性交することにより、女性の胎内に生まれ変わるというもので、内容が供述と相当異なっている。生き返らせるためという供述は到底信用できない」とした。
 さらに、「復活の儀式」のために乱暴したとする点についても、裁判長は「生き返るということ自体、荒唐無稽な発想」と一蹴(いっしゅう)。「乱暴後、すぐに遺体を押し入れに入れており、被害者の脈や呼吸を確認するなど、生き返ったかどうか確認する行為を一切していない。被告が実際にこのようなことを思いついたのか、甚だ疑わしい」と供述の信用性を否定した。(以上(2008年4月22日15時36分読売新聞)より引用)

 未成年の死刑の基準や、弁護団のことについては、他で触れられると思うので、違う視点からこの事件を見たい。私が驚いたのは、一昨日のニュース番組の中で、被告の父親のコメントが読まれた。その内容は「子供のことで職を失い、私も被害者だ。」だった。これが加害者の成長に深く影響を与えた父親の言葉かと疑いたくなるものだ。推測で物事を言ってはならないが、被告の母親の自殺にも父親の自己中心的な性格が影響して、被告に影響を与えているのではないかとも思える。
 被告には死刑判決が出たが、未成年の犯罪であり、保護者としての親の責任があるはずだ。一生掛かっても父親が、この犯した罪に対する償いをするのが義務だ。自分も被害者だなどと二度と言って欲しくない。

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コメント

複雑な親子関係で歪んだ精神になったのでしょう。
もう成人した者の件に親を出すマスコミは許せません。
今回の裁判でもマスコミの罪は重いと思います。

投稿: 梅津 | 2008年4月24日 (木) 00時17分

 神戸のサカキバラセイト(漢字が打てません)の事件もそうでしたが、私は、未成年事件ですし親の取材があってもおかしくないと思います。成年の事件で、被害者の身内の方を追い回す方が、余程かマスコミの行為におかしさを感じます。
 今回の判決は安田某弁護士を中心とする二十一名もの弁護士が、作り上げた物語によって裁判官の心証を害したもので、一審から貫いていた本人の反省と情状酌量に持っていけば、まだ、判決は違っていたのかも知れません。

投稿: 獏眠 | 2008年4月24日 (木) 20時23分

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