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不作法に正義が負ける他人事

 三重県警松阪署は28日、路線バスの中で携帯電話の通話を注意した男性に暴行を加え、死亡させたとして同県大台町佐原、無職中田義一容疑者(58)を傷害致死容疑で津地検に送検した。
 調べでは、中田容疑者は26日午後4時40分ごろ、同県松阪市愛宕町を走行中の松阪競輪場発松阪駅行きの臨時バスの車内で、同県四日市市小杉町、無職鈴木護さん(61)から、携帯電話の声が大きいと注意されたことに腹を立て、鈴木さんの胸ぐらをつかんだり、体を座席に押さえつけたりする暴行を加えた疑い。
 中田容疑者は松阪駅で降りたところで、バスの運転手の通報で駆けつけた同署員に暴行で現行犯逮捕された。鈴木さんは事情聴取中に容体が悪くなり、病院に運ばれたが、27日になって腹膜炎で死亡した。
 バスには約30人の乗客がいたが、だれも注意しなかったという。(以上(2008年3月28日18時41分読売新聞)より引用)

 他人事のような話し方しかしない総理が孤軍奮戦している。しかし、この事件は他人事で済ませて良いものではない。バスの中で携帯の使用を注意された奴が、注意した人に暴力を振るっていても、他の乗客は他人事だった。この話を聞くと、正義感の強い方も一歩引くのではないかと思う。それと共に、これが平成の世なのかと嘆きたくもなる。
 注意した人の立場に自分が立ったらと考えると、注意するかどうか躊躇すると言うより見て見ぬ振りをしているだろう。今の世の中、このような常識の無い輩は、ナイフを隠し持っているかも知れぬ。そう思うと正義より自分の命と思う人が大半だと思う。まして、誰も援護してくれないかも知れないと考えれば、なおさらだ。
 正義が正義として通用せず、違法行為を行っている人間が暴力で自分の行動を正当化しようとし、回りの人も見て見ぬ振りをする、それが平成の世かも知れない。

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コメント

日本のトップが人を大事にしないで「使い捨て」をしたり・・大事な税金を個人旅行に使う役人天国。
国のリーダーが自己中心主義なので、庶民は「我が身」を守る社会になってしまいました。
文科省も「愛国心」より「正義感」を育てる事が大切です・・。

投稿: 梅津 | 2008年3月29日 (土) 08時04分

 仰るとおりだと思います。正義感を広めるにはどうしたら良いのでしょうか。
 母がよく言うには、「子供を育てている時に、バスに乗ったら誰かが席を譲ってくれて、立って帰ったことがない」でしたが、優先席を設けなければならなくなった頃から、世の中おかしくなり始め、今では、優先席に高齢者が近寄っても席を譲ろうとしなくなっています。そう言う小さな所から段々おかしくなってきたように思います。

投稿: 獏眠 | 2008年3月29日 (土) 17時19分

「他人の迷惑行為を止めようとしたらどうなるか」っていう「典型例」が、まさに目の前に転がってたから、乗客は凍りついちゃったんでしょうね。

(まして逃げ場の無いバスの中、「安全な場所に隠れて通報」なんて容易に出来ない訳で。)

…ていうか、「注意して刺されて死ぬ」「注意して殴られて死ぬ」、そんな事が今まで何度も起きてるのに、他人に注意して凹られる人を見て、「この人達、危機意識とか、学習能力って物は無いのかな」…って思いました、正直。

なんだかんだで、今の世の中は「力無き正義は無力なり、正義無き力は暴力なり」が現実な訳で…。

他人の迷惑行為を止めるのなら、最低でも、特殊警棒なり、催涙スプレーなり、安全靴なりで武装しなきゃ駄目なんじゃないか…と思う自分がいます。

…。
……。
………。

自分は、外出の際、「特殊警棒」「催涙スプレー」「安全靴(爪先が鉄鋼)」「IDカード入りホイッスル」「コルク入りホイッスル」を肌身離さず持って出てますが…。

それでも、今回みたいな光景が目の前で起きてたら、止められたかどうか…。

投稿: 都筑てんが | 2008年4月 5日 (土) 10時15分

故意に人を殺しても数年で刑務所から出られる、「加害者の命は重い、被害者の命は軽い」という「やられ損社会」なのが一番の原因でしょうね。

(精神異常者とかは無罪になったりするし…。被害者は報われないです)

正義が報われるような世の中で無いと、正義の行為を行おうとする人間がいなくなっても仕方が無いでしょうね。

ハムラビ法の「目には目を、歯には歯を」のように、加害者への罰と、被害者の損失が平等に扱われるようになるべきだ、と思う自分がいます。

投稿: 都筑てんが | 2008年4月 5日 (土) 10時18分

 書き込みありがとうございました。
 例え正義のためと言え、相手が素手に対して、特殊警棒などを使うと、今の法律では過剰防衛になりますね。空手や少林寺拳法のような武術の心得があれば、素手で取り押さえることもできるのでしょうが、腕力の無い人では、無理だと思います。
 また、そのような犯人に対しての刑罰が軽いことも問題だと思います。今回のケースでは、傷害致死罪ですが、「人を殴って当たり所が悪ければ死ぬ」ということは自明なことですから、未必の故意として、殺人罪を適用すべきだと思います。

投稿: 獏眠 | 2008年4月 5日 (土) 13時05分

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