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取り調べ全部ビデオに撮れば済む

 警察庁は27日、全国の警察本部に各警察署を巡回して取り調べの様子をチェックする「巡察官」を配置することなどを定めた公安委員会規則案を発表した。
 4月以降、全国の警察本部で順次試行し、2009年度から正式運用する。
 巡察官は警察本部の監督業務担当課に籍を置き、各署を巡回してマジックミラー越しに取調室をチェックする。各署に配置される「監督官」と同様、<1>身体への接触<2>尊厳を害する<3>困惑させる言動――といった「監督対象行為」が確認されれば、取り調べを中断させる権限をもつ。規則案では、巡察官、監督官ともに取り調べや捜査には従事しないよう明記しており、捜査と監督の分離を明確化している。
 警察本部の監督業務担当課には、容疑者の苦情などを受けて事実関係を調べる「調査官」も配置されるほか、警察庁にも新組織を設置し、各警察本部を指導する。
 今回の規則案は、1月に策定した「取り調べ適正化指針」の実施に向け、全国の警察本部への具体的な運用指針となる。(以上(2008年3月27日11時12分読売新聞)より引用)

 警察庁は人が余っているのか、各警察署を巡回する「巡察官」を設けると言う。巡察官の仕事は、容疑者の人権を守る役目らしいが、たまに、マジックミラー越しにチェックして、警察官の人権侵害の場面を目にすることができるだろうか。闇討ちで警察署に巡察官が訪問したとしても、取調室に着く前に取り調べしている警察官に巡察官が来たという情報は伝わるだろう。要するに、巡察官を配置すること自体、税金の無駄遣いだ。
 それよりも、全取調室にビデオを設置して、取り調べ時間内全ての状況を録画するようにすべきだ。そうすれば、取り調べの警察官や検察官が何をしたか、白日の下にさらすことができる。しかし、それは、検察庁の反対で進んでいないのが実情だ。なぜ、全ての行動をビデオに撮られたら困るのか、それは、警察の歴史にあると言える。警官の元になったのは、お白州で吟味する被疑者から自白を強要する目明かしを集めて、明治維新で警官としたのが始まりだ。それ故に、全てをビデオに撮られると困るのだ。そうでなければ、反対する理由はない。それとも、刑事ドラマのようにカツ丼を食わせて泣き落としをしているのかもしれない。
 裁判でも、一部ビデオを証拠として取り扱うことが行われ始めた。そのためにも、警察の都合の良い所だけ編集したビデオではなく、容疑者が取調室に入るところから、出るところまで、途中止めること無く撮影されたビデオが必要だと思う。

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コメント

警官も国家権力をバックに威圧的な態度で、何も悪い事をしていなくても気分が悪いです。
白バイ・パトカーを見ただけでスピードメーターを見たり!
まして個室で取り調べられたら頭が真っ白ですね。一度、拇印を押したら・・暗黒の世界です。
冤罪を生まないためにも知恵を絞らないといけませんね。

投稿: 梅津 | 2008年3月29日 (土) 07時52分

 私の知っている人で、実際に取り調べを受けた人がいます。その人が言うには、ドラマの刑事物と同じように、電灯を顔に近づけられたり、恫喝、長時間の取り調べをされたそうです。その方は、無罪放免でしたが、気が萎えて嘘の自白を何度かしそうになったと言われていました。
 こうして、気の弱い人が冤罪に遭うのだと思います。

投稿: 獏眠 | 2008年3月29日 (土) 17時08分

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